日が昇る前に目が覚めた。

夏の朝は、時折いつもより早く目が覚める。

こういう時は外の空気を吸いながら、太陽が昇る様子をこっそりと覗き見する。

藍色から茜色になり、青白く明るくなっていく。

ただ、それだけなのに、なんだか気持ちがスッキリする。

数時間もすれば、また日差しが熱を帯びてくる。

起きているものだけが味わえる、贅沢な時間。

今日のしらべは、YONLAPAの「Last Trip」。

YONLAPAはタイのバンド。この曲のMVは微妙にダサさをまとった感じが、とってもクールだ。

毎日、何かしらここに書くたびに1曲チョイスしたものを、Twitterにも投稿している。

SNSに投稿するのは、せっかく選んだのだから、1人でも多くの人に聴かせたいと思っているからだろうか。単に自己顕示欲が捨てきれていないのかもしれない。どっちも正解か。

なりたい自分には簡単になれない。だから、なりたいと願う。

なっているなら、こんなにも悩まない。

じゃあ、悩まなきゃいいじゃないかとも思うが、悩まない人間こそ、なりたい自分でもある。簡単になれない。だから人生は飽きない。

*   *   *

ブラックジョークなのか、そうではないのか。

人の不幸は蜜の味なのか、そうではないのか。

人間ってやつは、今の自分に満足していないとき、ついついだれかを言葉で貶めて、自らを保とうとする。

人は完璧じゃない。だから、そういうときもある。だけど、それが徐々に心地よいものになっていったら、どうだろう。

何でも摂取し過ぎはよくない。劇薬はクセになる。

*   *   *

毎日こうして書いていて、誰にも読まれない心地よさがある。

誰かに読まれたい衝動にも駆られる。

だけど1度でも教えてしまったら、きっと居心地が悪くなる。

じゃあ、また別の場所を作ればよいではないか。

いま、誰と対話している。自分と。

明日は昼前には家を出る。ほぼ1日、外出。I can’t stay home。

明日の今ごろは、ヘトヘトになっているだろう。

明日こそ、書けないかもしれない。

もしくは起きてすぐに書くのか。

明日が来ればの話。