自転車を漕いだ。

必死に漕いで汗だくになって、それでも漕いだ。

踏み込んでいた脚を止めると、秋の風が頬をなでる。

濡れたほほが冷たくなる。

静かに落ちていくしずく。

何も考えずに、与えられた使命をこなすことはとても楽だ。

楽だけど、そこにずっと居たくないと思う。

もがいているのか、とどまっているのか。

答えがない。

今日のしらべは、yama「a.m.3:21」

ネット発といった言葉が飛び交う。

目新しいと思うのは誰?

ネイティブな世代は、何が新しいかわからない。

ネイティブな世代っていくつ?

ミレニアル世代だって社会人折返し地点。

僕らはいつになっても、誰かの適当な謳い文句にあくびをする。

眠たくなるようなフレーズから目を覚ましてくれるのは、いつもグッドミュージック。

答えなんかなくていい。

*   *   *

ほどよく筋肉が疲労している。

あしたは少し痛むだろうか。

動かさなかった身体たちが目を覚ます。

目も冴える。頭も冴える。

もう寝る時間だ。